- だんし
- I
だんし【弾子】榴散弾(リユウサンダン)などに充填(ジユウテン)する多数の小さい弾丸。 炸裂と同時に飛散し, 人員を殺傷する。IIだんし【弾指】〔「たんじ」とも〕(1)〔仏〕 親指と人差し指をはじいて, 音を出すこと。 インドの習俗に始まる。 (ア)許諾・歓喜・警告・告知などの場合に行う。 「な泣きそ, とこしらへて~してのたまひける/著聞 13」(イ)禅宗で, 便所を出たあとなどに不浄を払うために指をはじくこと。 不浄弾指。(2)〔仏〕 きわめて短い時間。 二十瞬に相当する。 弾指頃(ダンシキヨウ)。(3)非難・排斥すること。 つまはじき。 指弾。III
「彼が其浮薄遊惰を悪(ニク)んで以て之れを~せざる者なし/世路日記(香水)」
だんし【弾糸】(1)琴・箏・三味線などの弦を弾じること。「よりて詩酒の宴を設け, ~飲楽す/万葉(三九六一左注)」
(2)〔生〕 胞子を胞子嚢(ノウ)からはじき出す糸状構造。 トクサ類では胞子に付着し, また苔類では胞子嚢(ノウ)内で胞子と遊離して混在。 乾燥すると伸びて胞子をはじき飛ばし散布を助ける。IVだんし【弾詞】中国で, 明・清代以降江蘇・浙江(セツコウ)地方を中心に行われる語り物。 三弦・琵琶の伴奏により, 一~三人で弾唱される。Vだんし【断嘴】ニワトリの雛を育てる際, 尻つつき・食羽などの悪癖を防ぐために, 五~八週齢の雛のくちばしの一部を切り取ること。VIだんし【檀紙】(1)古くマユミの樹皮で漉(ス)いた和紙。 真弓(マユミ)紙。(2)コウゾで漉いた和紙の一。 江戸時代以後ちりめん状のしわを特徴とした。 紙の大きさとしわの大小によって大高(オオダカ)・中高・小高の別がある。 包装・文書・表具などに用いられる。 陸奥(ミチノク)紙。VIIだんし【男子】(1)男の子。 男児。(2)男性。 おとこ。 男児。 また, 男らしい男。「~の本懐」
⇔ 女子~家を出(イズ)れば七人の敵(テキ)あり男が社会に出て活動すれば, 多くの敵があるものだ。~の一言(イチゲン)金鉄(キンテツ)の如(ゴト)し男子が一度口にした言葉は, いかなることがあっても絶対に破らない。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.